Miss BALAというメキシコ映画 [映画]

BALAはスペイン語でピストルの弾丸のことなんだということで、日本語でいうと「ミス・弾丸」という題名ですかな・・・メキシコや中南米で最近よく聞くミス●●さんが実は麻薬組織の手先だったとか、仲間だったとかいう記事の映画版です。

メキシコのアメリカ国境に近いバハ・カリフォルニアでの地元の美人コンテストと麻薬組織の物語です。なんでもない普通の田舎の女の子がいつのまにかその町に暮らしていただけで、麻薬組織の一員にされて、仕方なく協力せざるをえない状況になっていく物語は新聞などの記事ではよく見ていたけれども、こういう背景でそうなっていくのかという考えさせられる物語です。

主人公は裏からの力もあってミス・コンテストでも優勝するけれども、もちろん麻薬組織のボスのいいなりにならざるをえず、悲惨なひと時を過ごしていきます。

メキシコ国境のティファナからアメリカにセスナなどで飛んでの麻薬の密売や現金運びなどいろいろな現実があきらかにされます。ネットなどでも首のない見せしめの死体をつるしたりするメキシコの麻薬組織の記事がでてきますが、この映画でもそんなシーンがたびたびです。

コロンビアも怖いけれども今はメキシコの方が怖いんじゃないかな?という映画です。

最後にミス・バハ・カリフォルニアとしてメキシコ国軍のお偉いさんに呼ばれて、ここを麻薬組織が攻撃にきますと告白し、組織に反発したことで組織は壊滅して彼女も含めて全員が逮捕されるのだけれども、そのことで彼女だけがあとから、放免されて自由になって終わるシーンでは、ほんとうにこういう「取引」がおこなわれているのだろうな・・・と思わせます。

ただ彼女は同じメキシコの町中で組織は壊滅したとはいえ、シンパシーを感じている仲間に殺されないか、考えさせられます。

有名人は全然出ていない、2011年最近のメキシコ映画のようです。

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