みぞれ・重松清 [本・絵・音楽]

ビタミンFなどの作品で有名な重松さんの短編集は重松ワールド満載の家族を中心にした物語集です。作者の出身地が東京でないことからでてくる、家族、帰省、お盆、正月などの生まれ故郷でのいい思い出や逆のしがらみなどがうまく表現されています。

母の作ってくれたスコッチエッグ(なつかしい食べ物だな・・・)やロールキャベツを食べる思い出や、暮らしと家族がたんたんと哀しいくらい切々と描かれていて、いつもいつもうまいよな。

家族にあまり縁のないくまとは対極の人生を小説で読めるのは小説としての楽しさです。人生というのはね・・・・この作家の作品は何を読んでも家族がメインで、またそれがうまく職人的に描かれていて、安定感とホロッがたいしたものです。

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