冬の旅・辻原登 [本・絵・音楽]

この暑い季節にまったく逆の題名の本だけれども、なかなか読ませてくれたのでUPです。特に関西のことが分かる人には良く分かる地名と登場場面で、背景が浮かんできます。関西圏以外の人には地名からのイメージが分かりにくいかもね・・・

作者の生まれが和歌山県というのもあるのだろうな・・・・

主人公のほんの些細な日々の出来事から起こる人生の転々が暗くせつなく描かれているさまは自分が生きてきた人生の中でもおきてもおかしくないことで一気に読ませます。中華料理屋での仕事、宗教団体での仕事、妻の変死、阪神大震災、西成での出来事、刑務所での出来事、大阪・飛田での描写、和歌山への逃避などなど・・・ある時期の関西の動きがリアルです。

出てくる地名の近場感、とくに大阪・西成での描写や刑務所からでてくる場面のJR電車の描写などリアルでそして人の一生というのがほんのささいな事で変わることが怖い小説です。

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